証券投資とは?やり方やおすすめの銘柄を紹介

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証券投資とは?やり方やおすすめの銘柄を紹介

20年ほど前まで、証券会社は担当者と連絡を取りながら行うもの、お金持ちがもっとお金を増やすためのもの、というイメージがありました。
しかし、インターネットの普及により、手数料は劇的に下がり、手軽に取引できるようになりました。

この記事では、身近になった証券投資のやり方やおすすめの銘柄を紹介していきます。

証券投資とは?

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証券投資とは、以下の3つへ投資することを言います。

株式とは?

株式とは企業が資金を調達するために発行される証書です。証書といっても、紙が実在しているわけではなく、現在はすべて電子化されています。
株式は持っている方は、会社が利益をあげた際にその一部を受け取る権利(配当)や、それらを自由に売り買いする権利を持ちます。株式は欲しい方が多いほど値段が上がり、逆に売りたい方が多いほど値段が下がるといった特性があります。

投資信託とは?

投資信託とは、複数の投資家から証券会社を通じて投資してもらった資金を、運用会社に属する資産運用の専門家が、投資家に変わって運用する金融商品のことを言います。
運用によって出た利益の一部は投資家に還元されますが、損が出た場合には投資家の資産が目減りします。

投資家は専門家に投資先を委任しているので、購入後なにかを行う必要はありません。投資したあとは資産が動くのを見守るのみです。
専門家に運用を任せるので、任せておけばお金を増やしてくれるのではないかと考えがちですが、実際は運用益がマイナスの所も多数存在します。どの投資信託でも必ず儲かるわけではないので、どこに運用してもらうか、投資先の選定は非常に重要です。

債券とは?

債券とは、国や地方自治体、企業が投資家から資金を調達するために発行されるものです。資金調達のため、という意味では株式と似ていますが、それぞれ違いがあります。
株式の場合、自由に売り買いできますが元本は保証されません。配当や株主優待を得ることもできます。
債券の場合、購入した後は満期が来るまで返還されません。(途中解約はできるが、元本が割れる可能性がある)破綻しない限り元本は保証され、利息も得られます。

株式と比較して債券は、得られるリターンは少ないがその分リスクも低いと言える投資先です。
一定期間(年単位)資金が拘束されてしまうので、取引を頻繁に行いながら資金を増やしたい方には向いていません。資金に余裕があり、ある程度大きい金額を投資できる方におすすめできる投資先です。

証券投資のやり方は?

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証券投資を始めるには、まず証券会社で証券口座を開設する必要があります。
口座開設の仕方は、各証券会社ホームページの口座開設ページに行き、住所や氏名、職業などの必要事項を入力し、規約に同意した後に本人確認書類を送付し、無事に審査に通ると開設できます。
中でもネット証券会社は、Webのみで手続きが完結しますので手軽に始めることができます。

証券投資におすすめの銘柄5選

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証券投資におすすめできる銘柄5つを挙げました。近年安定した実績が出ており、初心者の方でも比較的購入しやすい銘柄を紹介します。
各銘柄の特徴と過去の値動きを簡単にまとめたので、ぜひ初めての証券投資の参考にしてみてください。

伊藤忠商事(8001)

伊藤忠商事は、コンビニのファミリーマートのような私たちの身近なお店から、石油や太陽光発電といった生活に必要なインフラ、機械の製造から保険まで幅広く事業を展開する日本有数の総合商社です。

この10年間は多少の上げ下げはありながら順調な右肩上がりを続けており、株価は3倍(2011年1月930円、2020年11月27日現在2829円)になりました。
日本を代表する大企業で、株価的にも買いやすく、また日本の根幹を担う事業を行なっています。倒産リスクは低いと言えます。

イオン(8267)

イオンはイオンモールのようなショッピングセンターから、マックスバリュミニストップ、ウェルシア薬局といった小売店、金融や不動産事業なども行う日本最大の小売業を営むグループです。
グループ全体の売上は8兆円超え、従業員58万人と圧倒的な数字を誇る大企業です。

イオンもここ10年間は右肩上がりの成長を続けており、今後も株価上昇による利益も期待できます。さらに株主優待で特別割引やキャッシュバックも行なっており、頻繁にイオンで買い物をしている方には非常にお得な銘柄となっています。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、アメリカのニューヨーク証券取引所NASDAQに上場している代表的な企業500の株価を指数化したものに連動することを目的とした上場投資信託です。
簡単に言うと、アメリカの景気を支える企業にまとめて投資できる投資信託です。アメリカの株価は日本を大きく上回る勢いで成長を続けています。

2020年12月現在では直近の高値を上回って、ぐんぐん高値を伸ばしている状況です。今後一時的に下落をすることがあっても、すぐに戻せるような力強い形をしています。
S &P500に連動する上場投資信託は複数ありますので、信託手数料が安く純資産が多いものを選んで投資してみましょう。

ひふみプラス

レオスキャピタルワークスという投資会社が運営する投資信託です。投資の情報誌を見たことがある方は、ひふみの投資信託に関する特集や同社の社長の記事を見かけたことがあるかもしれません。

ひふみプラスは国内外の株式市場で、中長期的な目線で利益を見込める会社に投資していきます。ここ10年間は毎年安定した利益を出しており、今後も成長が見込める投資信託です。

日本株のプロに任せて運用してもらいたい、という方はぜひチェックしてみてください。

社債ソフトバンク、SBI等)

個別銘柄ではないのですが、社債について紹介します。社債とは企業が資金を調達するための借金のようなものです。
社債は借金ですので返済義務(元本を返す必要)がありますが、株は出資金として資本とみなされるので返済義務はありません。社債は会社が存続する限り元本が保証され、また毎年利息を受け取れるので、リスクが低く人気の高い投資対象です。

社債は証券会社を通して募集されます。代表的な銘柄はソフトバンクSBI証券です。
ソフトバンクは2019年に年利1.38%(7年償還)、SBI証券は2014年に年利2%(3年2ヶ月償還)で募集を行いました。
個人向け国債(3年)や定期預金(3年~5年)が0.05%、という数字の中で非常に大きい利率でした。【※定期預金と国債金利は2014年時点】

その後も各社社債は発行していますが、すぐに完売になることが多いです。他の証券投資よりもリスクが低く手堅く運用ができる投資対象です。

証券投資の銘柄を選ぶ際のポイントは?

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株を選ぶ際のポイント

株を選ぶ際には、以下のポイントをチェックしましょう。

  • どんな事業をやっているか
  • 将来性はあるか
  • 利益は出ているか
  • 倒産のリスクはないか
  • 株価は割安か

今後伸びる業界できちんとした利益を出せており、現在の株価が割安であるか、そういった企業に投資していきたい所です。
ここ10年間では、RIZAPやリミックスポイントペッパーフードサービスといった会社が大きく株価を伸ばしました。今後は自動運転やキャッシュレス、高齢化社会などの波が来ることは間違いないので、そういった事業を行なっている会社の中で株を探すのもおすすめです。

投資信託を選ぶ際のポイント

投資信託を選ぶ際には、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 過去の運用益はどうか
  • どれくらいの期間運用をしているか
  • 為替変動によるリスクはないか
  • 毎月分配型という言葉には注意

株と比べて利益はなだらかな傾向にあるので、長期で安心してお金を預けられるファンドを選んで投資するようにしましょう。
また、外貨建てで投資しているファンドの場合は外貨の動きにも注視する必要があります。特に新興国へ投資している場合は、時に大きく変動することがあるのでリスクが高いと言えます。安定した運用益を望む方は避けたほうが無難です。

さらに、毎月分配型 という配当金を毎月もらえる投資信託も存在します。お得そうに聞こえますが、配当金は元本から支払われるので、運用益がでない限り元本がただ目減りしていくだけです。配当金を出しても、利益を残せているかに注目をしてください。

債券を選ぶ際のポイント

債券を選ぶ際には、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 倒産・デフォルト(債務不履行)リスクがあるか
  • 利率はいくらか
  • 満期を迎えるのはいつか

債券での1番のリスクは倒産・デフォルト(債務不履行)です。預けたお金を満期日までに返してくれる投資先を選ばなくてはいけません。投資先の情報収集は不可欠です。

さらに、債券は1度購入すると満期が来るまで資金は拘束されます。第三者に売ることで途中解約もできますが、その場合は元本が割れる場合があります。
投資先が信頼できて、しばらく使わない資金がある場合のみ投資を行うようにしましょう。

証券投資にチャレンジしてみよう

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証券投資には、それぞれ特徴がありますので自分がどのような運用をしたいかによって対象を選んでください。

また、証券会社の口座を持っていない方はホームページで簡単に申請できますので、興味がある方はまずは口座開設から始めてみましょう。